浮いてなんぼの世でございます。

中学校のとき、美術の授業で好きな絵画を模写するってのがあって、
私は浮世絵から写楽の「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」を選び描いた。(一部にウケた)
のぺっとしてて単純そうに見えたんだけど、髪の毛の一本一本の線がものすごい細かったり、しかもあれホントは版画なわけで、浮世絵って実は相当芸が細かいんだなーと思ったもんです。
そんな写楽をはじめ北斎やら広重やらの浮世絵が大集合ってんで行ってきた。


『大浮世絵展』@名古屋市博物館
国内と海外美術館あわせて約45ヶ所から340点が集結。(入れ替えながら常時150点展示)
これほどの規模の浮世絵展はもうないだろうとのこと。

有名なやつだけ観られればあとはさらっと流し観でもいいかなと思ってたけど、とんでもない!
どれもあまりに素晴らしくてすっかり夢中ですわ。(3時間近くおったかな)
繊細で力強くて色彩は美しく、構図が完璧。
浮世絵ってカッコいい! そらゴッホも模写するわな!
まったくイメージなかったけど、紙に型押しみたいな凹凸つけて着物の柄を表現したものもあって驚いた。
オシャレでユーモアもある。
北斎漫画とか、歌川国芳の猫シリーズが楽しいです。
国芳さん、大の猫好きだからって「猫の当て字」とか面白すぎっす。


もちろん写楽の「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」もね、鼻がくっつきそうなぐらい至近距離で観た。
けど、一番惹かれたのはこれなんだよね。

鈴木春信 「雪中相合傘」
実物はとてつもなく素敵で、ずっと観ていたかった。
また観たくなったら大英博物館まで行かないかんのかー。

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